ひょんなことから始まったJGC修行。これは私がJGC会員になる為の修行の記録である。巷で話題の「修行」。ロクに知識もない私が無事にステータスを獲得できるのか!?修行初心者の方の助けとなれば幸いである。  

 前回、羽田空港での乗継タイムトライアルをクリアし初の修行フライトを終えた。今回はJGC修行第二弾である。今回はよりFOPを稼ぐために札幌から石垣島へと向かう。さすがに石垣島の往復は時間的に厳しい(できなくはないが非常にスケジュールがタイト)ため、一泊二日の行程とした。あわよくば観光も期待したこの旅行、苦難の旅となる。  

 それではJGC修行の第二弾、石垣島前編をご覧ください。

この記事で分かること

  • JALで札幌-羽田-石垣の行程について
  • 石垣島でのお散歩コースについて
  • 飛行機にかかった費用と獲得したFOP

こんな人におススメ

  • JGC修行を検討している人(特に羽田乗継で石垣島に行く地方在住者)
  • 札幌から石垣島まで弾丸でも旅行したい!と考えている人

目次

最悪のスタート

 7月17日(日) 10時45分
 私は新札幌駅のホームに居た。頭痛と全身のだるさ、そしてのどの渇きが収まらず水を手放せない状態で、だ。

ZUCCAのスーツケースと水の写真

 賢明な読者諸兄はもう予想できていると思うが、激しい二日酔いに苛まれていたのである。事の経緯はこうだ。

 前夜、三連休の初日である7月16日は私の大事な友人の結婚式で会った。そこで友人代表の大役を仰せつかり、見事重責を果たした(自分で言うのもアレだが)ところまでは良かった。その後が良くなかった。めでたい友人のお祝いの席ということと、重圧を乗り越えた解放感とでお酒が進み過ぎてしまったのである。
 気付いたら朝になっていた。頭がぐわんぐわん回っている感じがして、すこぶる調子が悪い。

新千歳―羽田―石垣

新千歳―羽田(12:00-13:35)/羽田―石垣(14:15-17:10)
 今回は往路も復路も全てクラスJで予約をしている。
 11:30分頃
 保安検査場を通過し、ぐったりして搭乗を待つ。具合が悪すぎて搭乗案内の電光掲示板を撮影するのを忘れてしまった。

 定刻通り札幌を出発した機内で、私は兎にも角にも二日酔いからの回復を図った。往路は札幌―羽田便も、この後に乗る羽田―石垣便も運良く国際線使用機材であったためJALSKYSUITEⅢというビジネスクラスの座席に座ることができた。
 この座席は半個室でフルフラットになるので、二日酔いの私にはうってつけであった。安定飛行に入ったらいそいそとシートを倒し、寝たと思ったら羽田空港に着いていた。

ビジネスクラスの座席についてはこちらをご覧いただきたい
【2022年版】 JGC修行第1弾 ~初めての日帰り札幌-那覇往復編~

 前回と変わらず乗継はタイトなので時間的に余裕は無いのだが、ここでトラブル発生。吐き気を催してトイレに駆け込む。普段乗り物酔いは滅多にしないのだが、酔ってしまったようだ。あるいは二日酔いによる吐き気かもしれない。どちかは分からないが、時間を気にしながら便器と向かい合う瀕死のおじさんが、7月17日の羽田空港のトイレにひっそりと存在したことは確かである。

 ひと吐きして少しすっきりした私は石垣行きの飛行機の搭乗を待つ。

羽田発石垣空港行きJL973便の搭乗案内

 周囲には既に夏を満喫する格好の老若男女、様々な国の人が待機していた。楽しい旅行に思いを馳せる人や故郷へもうすぐ帰れることに笑顔になる人など、ポジティブなオーラに溢れる中で私だけが息も絶え絶えな状態であった。なんだか雰囲気を壊すようで申し訳ない気持ちになった。
 スポーツドリンク片手に機内に乗り込み、前便よろしくフルフラットにして回復を図る。
フライトは非常に順調で、ほぼ定刻通り石垣空港に到着した。

 この頃には大分体調も回復しており、ホテルチェックイン後はすぐに散歩に出かけられそうな気がしていた。
天気も良く、高い空が体調が万全ではない私のテンションすらも上げてくれる。

石垣空港から市街地への行き方

石垣空港と市街地の位置関係はこのようになっている。私の宿泊するホテルや繁華街はフェリーターミナルの近くに位置するようだ。

 石垣空港から市街地へは車で約30~45分。市街地への行き方は以下の3通りである。

  • 路線バス
  • タクシー
  • レンタカー

 今回私は、うっかりして石垣空港から市街地へどうやって行くかを全く調べていなかった。空港を出てバス停にバスがいたので乗り込もうと並んでみたものの、乗客が多すぎてそのバスには乗れずすごすごと退散。
 17時過ぎとは言えバス停に並んでいると札幌と異なり非常に暑い。早くホテルでひと休みしたかった私は、割高なのを覚悟でタクシーに乗ることを決めた。後から調べて分かったことだが、タクシーはバスの凡そ5倍の値段がかかることを知り愕然とした…(泣)

路線バス

 路線バスの場合、運行会社によって目的地はバスターミナルか石垣港離島ターミナルとなる。バス停は空港を出て左手にあり、分かり易く停留所があるので迷うことは無いだろう。

石垣空港の路線バスのバス停

 石垣空港から市街地へのバスは2社4路線あり、東運輸(3路線)とカリ―観光(1路線)から成り立っている。カリー観光のバスには修行第一弾でもお世話になった便数の少ないあの会社だ。

会社路線番号路線名時刻表
東運輸2西回り1周線
東運輸4平得・大浜・白保経由空港線
東運輸10アートホテル・ANAインターコンチネンタル経由空港線
カリー観光55直行バス

 どの路線も概ね時刻表上は30~40分の運行予定なので道路状況によっては多少前後することもあるだろう。
運賃は会社によって異なる。
東運輸
片道:大人540円 小人(6歳以上12歳未満)270円 6歳未満は大人一人につき一人無料
24時間有効のフリーパス(1000円)などお得な乗車券あり
詳しくは東運輸公式HPをご覧いただきたい。

カリー観光
片道:大人500円 小人250円 往復:大人900円 小人450円

市街地以外の目的地については、石垣空港公式HPを参考にされたい。

レンタカー・タクシー

レンタカー
 レンタカー会社は空港内から直結しているわけではないようだ。送迎者の停車所がタクシー乗り場とバス乗り場の間にある。ここから送迎者に乗って各レンタカー会社へと向かう。
 今回の旅行ではレンタカーは使用しなかったが、主な交通手段が車(またはバス)の石垣島ではレンタカーで観光というのも自由に動けて良いのかもしれない。

タクシー
 タクシー乗り場は石垣空港を出ると目の前にあり、何台も待っている。こちらも迷うことは無いだろう。
 空港から市街地まではおおよそ30分、料金は2500~3000円が目安とのことだ。

タクシーでの苦難

 17時20分
 バス停には行列ができていたがタクシー乗り場は空いており、待たずに乗ることができた。乗ってから「しまった」と思ったことがある。新千歳空港で現金をおろそうと思っていたのに、二日酔いでそれどころではなかったので財布に現金が無いということだ。最近は多くのタクシーがクレジットカードや電子マネーが使えるが、このタクシーはどうか…。車内に目をやると、なんとsuicaが使えるうだ。
 ほっと一安心も束の間、非常事態がまたも私を襲う。酔ったようである。コロナ対策で窓を開けているからなのか、車内は微妙に暑い。この暑さと乗り物酔いが相まって気持ちが悪くなってしまったのだ。この時はまだ、空港とホテル(市街地にある)の丁度中間くらい。なんとか我慢はできそうだが早く着いて欲しい…。
 吐き気と一進一退の攻防を繰り広げながら、地図アプリで現在地を確認しつつ耐える時間が続く。

 17時48分
 そしてついに、ホテル前に到着。脳内では「吐き気にこらえてよく頑張った!感動した!!」という小泉元首相の名言のパロディが響き渡る。
 しかし悲劇はこの後に起こる。運転手さんがsuicaでの支払いに不慣れという罠である。「うぷっ」となりながらも端末操作を待つ。しかし繰り返されるエラー。開かないドア。限界は近い。

 格闘すること数分。やっとのことで支払い完了。すぐさま宿へと向かう。チェックインの手続きの前にトイレへ駆け込みぎりぎりセーフ。車内で悲劇の悲劇を回避できた。危なかった…。ちなみに料金は2800円程であった。自分の体調管理の杜撰さに反省した。

なりわホテル

 17時50分過ぎ
 チェックインする前にトイレに駆け込んだ私を穏やかに迎えてくれた「なりわホテル」。今回の宿だ。離島フェリーターミナルやバスターミナルから徒歩約3分の好立地に位置するため、観光やビジネスに利用できるホテルだ。

 後述するがリーズナブルな分内装はかなりシンプルなので、費用を抑えて旅行を楽しみたい方向けかもしれない。

なりわホテルの基本情報

石垣島離島ターミナルやバスターミナルの近くに立地し、周囲には飲食店やコンビニも多い。繁華街の美埼町にある。

客室
18室(シングル15室、ツイン1室、ダブル1室、和室1室)で、圧倒的にシングルルームが多い

駐車場
無し レンタカーを利用する際は近隣のコインパーキングに停める必要がありそうだ。

価格帯
素泊り 3,550円 / 朝食付 4,250円(石垣市観光交流協会による目安)

支払い
現金、クレジットカード、電子マネー
※対応しているクレジットカードや電子マネーについては各自ホテルに確認して頂きたい。

チェックイン/アウト
15時/10時

設備
室内:テレビ、エアコン、バス・トイレ、冷蔵庫、Wi-Fi
共同:コインランドリー

なりわホテルの外観・内装

外観
 繁華街の外れの一角にあり、茶色とベージュのきれいな外観である。
翌日早朝に写真を撮ったので、時間外用の玄関以外はシャッターが閉まっている。

なりわホテルの外観

内装
 内装はいたってシンプルだ。私の宿泊した部屋は入るとすぐに右手にユニットバスがあり、正面にはテレビのおいてある机がある。そして中に進むとベッドとその横にサイドテーブルがある。以上だ。レトロな読書灯がベッドの頭上についてる。
 ちなみにベッドは非常に硬い。私は好きだが、好みが分かれるところだ。当たり前だが、札幌と比べると湿度が非常に高いのでエアコンは除湿で設定した。除湿でも十分室温は冷えた。

サザンゲートブリッジ&南ぬ浜緑地公園

 18時40分
 タクシー酔いの影響でチェックイン後はすぐに行動できず、30分程仮眠してから散歩へとでかける。日没まであまり時間が無いので近場でどこか無いかとグーグルマップを見ていると、サザンゲートブリッジという橋があり、その先の八島人工島の中に南ぬ浜緑地公園がある。徒歩圏内なので行ってみることに。
 時刻は18時半過ぎだというのにまだ明るい。暑さは大分和らいでおり、過ごしやすい気温となっていた。

サザンゲートブリッジ

 なりわホテルからサザンゲートブリッジまでは徒歩で20~25分である。私は美埼町の街並みを見ながらゆっくり歩いたので、30分程で到着した。車道の他に幅の広い歩道も備えてあり、ランニングする人や犬の散歩をしている人、私のように散歩をしている観光客もいた。

石垣島のサザンゲートブリッジ

 公園を散策して帰るころには日没を迎えており、橋の上からの景色がとっても綺麗であった。この景色を見れただけでも二日酔いを乗り越えてきて良かったと思う。

南ぬ浜緑地公園

 橋を渡るとすぐに公園が見えてくる。南ぬ浜は「ぱいぬはま」と読むそうだ。公園は結構な広さで、南国らしい植物と綺麗に刈られた芝生が心地よい。向こうに海も見えるので、晴れた天気の良い日などはとっても気持ちよいだろう。

南ぬ浜緑地公園

 橋を渡り終えたあたりから気づいていたが、猫がいる。それも1匹2匹ではない。はてはて?と思いつつも公園の中を散歩していると…。猫だらけである。岩の上でくつろいでいる猫。芝生の上で遊んでいる猫。何匹いるかは想像がつかない。

南ぬ浜緑地公園の猫たち

 その後も公園内、橋のたもとなどいたるところで猫を見かけた。と同時に猫を捨てないようにという趣旨の注意勧告の張り紙もいたるところに貼ってある。観光客が猫と戯れることができるのは嬉しいが、生活している人にとっては糞害や伝染病など良い事ばかりではない。猫がたくさんいてテンションが上がったのも事実だが、事はそう単純ではないようだ。

島そば一番地

 20時前
 散歩を終え繁華街に戻ってきた私は、夕食を食べるためお店を探していた。何を食べようか。石垣牛、はたまた石垣のおでん、八重山そばなど食べたいと思っていたものが頭に浮かぶ。その中から体調を考慮して、今回は八重山そばに。

 「島そば一番地」というお店が営業していたので向かってみる。お店に着くと、なかなか混雑している。ちょうどお客さんが一組支払いを済ませて退店し、タイミングよく入ることができた。

島そば一番地の基本情報

場所
 石垣島市役所旧庁舎の向かいにある。私の宿泊しているなりわホテルからは徒歩4~5分、石垣港離島フェリーターミナルから徒歩約7分の距離だ。

営業時間
 昼の部:10:30〜15:30(L.O.15:00)
 夜の部:18:00〜21:30(L.O.21:00)

定休日
 木曜夜の部(昼の部は営業)

その他、詳しくは公式HP(島そば一番地)をご覧いただきたい。

コッキそば(ごちそうそば)

 こちらのお店は保存料・化学調味料を使用せず素材にこだわって商品を提供しているとのこと。店内にはスープの良い香りが漂っている。

 メニューを見てみると、コッキそば(ごちそうそば)という文字が。ソーキ・三枚肉・カマボコのメインを張れる具材達を一度に楽しめるという一品。迷わず注文。サイドメニューでジーマーミ豆腐と海ブドウを頼んだが、残念ながら海ブドウは品切れ。あきらめの悪い私はもずく酢を注文ししばし待つ。
 カウンターに目をやると、可愛いメニュー表が。

島そば一番地のかわいいメニュー

 すぐに出てきたのはジーマーミ豆腐。程よい弾力と滑らかな口当たり、そして蜜の味が何とも言えず美味しい。あっという間に食べてしまった。

島そば一番地のジーマーミ豆腐

 10分程待ってもずく酢が来た。もずくの独特の食感と酢の酸味がマッチしてこちらもとっても美味しい。来たものを片っ端から食べつくすのもアレなので半分ほど食べてそばを待つ。

島そば一番地のもずく酢

 調味料を見ていると、島とうがらしの横に見慣れない物がある。香辛料の「ピパーズ」というらしい。島コショウという別名で、八重山そばには定番なんだとか。

島唐辛子とピパーズ

 注文から20分程してコッキそばが到着。なるほど、これは贅沢なごちそうだ。そばの上にソーキ・三枚肉・カマボコが所狭しと並んでおり島ネギの緑がアクセントとなっている。

島そば一番地のコッキそば

 ピパーズをかけてみると、独特の香りが食欲をそそる。期待を込めて実食。肉はほろほろ柔らかく、しっかりとしみ込んだ味が満足感を与えてくれる。カマボコが優しい味わいなので肉と交互に食べると食が進む。
 豚の肉と骨を煮込んだスープは沖縄そばと比べるとあっさりした印象を受けるが、コクはしっかりある。麺とスープがマッチして、箸が止まらない。ボリューム満点だったはずが苦も無く完食できてしまった。

 お会計2,035円。美味しい八重山そばを食べて満足である。夜も更けてきたのでお土産を買いつつホテルに戻って翌日に備えることにした。

かかった費用とFOP

新千歳-羽田-石垣 片道(79,210円)

  • 新千歳(12:00)-羽田(13:35):特別乗継割引(クラスJ)2,444FOP
  • 羽田(14:15)-石垣(17:10):特別乗継割引(普通) 5,584FOP

ということで、合計8,028FOP獲得した。これまでに獲得したFOPと合わせると、現在の状況は以下の通りである。

総獲得FOP  25,088FOP
JGCまであと 24,912FOP

ということは翌日札幌まで帰れば、まずはJGCクリスタルのステータス獲得を達成できるという事になる。着々とFOP は貯まっている。

まとめ

 2回目のJGC修行という事で札幌-石垣一泊旅行を決行した。今回は往路日まで。ここまでで分かったことは

  • 羽田の乗り継ぎは余裕を持って(距離が遠い・機材トラブルへの対応・乗り物酔い
  • 空港から市街地まではバスが断然お得
  • サザンゲートブリッジと八島人工島は繁華街から徒歩圏内の良いお散歩コース
  • 石垣島は猫が多い
  • FOP2倍キャンペーン(クラスJベース)で得られるFOPは8,000FOP程度

という事が分かった。
二日酔いも乗り物酔いも乗り越えた。必ずやり遂げてJGCに私はなる!

次回、JGC修行第2弾~瀕死の石垣島一泊往復編(後編)~をお楽しみに!

さあ、旅に出よう!

JGC修行本編

わし、JGC修行始めるわ~札幌市民がJGC修行に挑戦~
【2022年版】 JGC修行第1弾 ~初めての日帰り札幌-那覇往復編~

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投稿者

hanamizawa

文系学部を卒業後、歯学部再受験し現在卒後数年経った歯科医師です 患者さんにより良い医療を届けるため日々勉強中 また、勉強していく中で日常生活にもアンテナを伸ばすと知らないことが溢れていることに気づいてしまいました。 猫好き、アウトドア好き、スポーツ好き、ドライブ好き、読書好き ゆるく生きています

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