MEMU EARTH HOTEL
 皆さんはこのホテルの名前をご存知でしょうか?ホリエモンがロケットを飛ばしたことで有名な北海道大樹町にある宿泊施設。それがMEMU EARTH HOTELです。このホテル、凄いらしいという噂を聞いてはいたものの実際に行ってみると想像を遥かに上回る凄さで、是非皆さんにもこのホテルの素晴らしさを知ってほしいと思いご紹介させて頂くことにしました。

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この記事でわかること

  • メム アース ホテルのコンセプト
  • メム アース ホテルのお部屋「MEMU」の感想
  • 札幌(千歳)・帯広・釧路の各空港からメム アース ホテルへの行き方

こんな人におススメ

  • メム アース ホテルが気になっている人
  • 北海道の広大な大地を感じられる宿に泊まってみたい人
  • 世間から離れ、静かなひと時を過ごしたい人
  • 普段あまり触れることのない建築物に宿泊したい人

目次

メム アース ホテル基本情報

 所在地

 MEMU ERTH HOTELは、北海道広尾郡大樹町芽武にあります。メム=芽武(めむ)ですね。なかなか日本語で芽武という文字列を見ることってありませんよね。芽武はもともとアイヌ語に由来し「泉の湧き出るところ」という意味があるようです。地図を見てみると⇩の位置にあります。

 部屋数

 メム アース ホテルは客室はわずか5室!しかも2名1室(部屋によっては4名まで可)の客室はそれぞれ独立しており隣の部屋(というか建物)までは数十メートル離れているので、隣室の音が聞こえてくることはありません。

チェックイン/アウトとアメニティ

 チェックインは14時~18時の間、チェックアウトは11時です。あまり遅い時間のチェックインは、ゆったりとした時間を存分に楽しめないので遠慮していただいているのでしょうか。せっかく行くなら14時にチェックインして、のんびり客室とその周囲の空間を楽しむのが個人的には最高の贅沢だと思います。

 アメニティは、男女共通で使用するものは一通りそろっています。そして上質です。特にダイソンのドライヤーは高出力な上におしゃれで客室とマッチしていました。ただ、メイク落としや化粧水など女性向けのものはありませんので予め準備した方が良いです。

メム アース ホテルのなりたち

 このホテルはもともとは競走馬の育成牧場「大樹トレーニングセンター」だったそうです。競馬は詳しくはありませんが、「タイキシャトル」なんかは聞いたことのある人もいるかもしれません。「タイキシャトル」のタイキは大樹町のことだったんですね。

 牧場の移転によって残されたこの土地は、住宅会社LIXILの寒冷地住宅実験施設「メムメドウズ」として活用されることとなりました。2011年の事です。2011年と言うと、東日本大震災が起きた年として皆さん記憶されていると思います。首都機能は大地震にも耐えうるという大方の予想とは裏腹に、あの時交通インフラから水道電気ガスに至るまであらゆる機能が、地区による程度の差こそあれ麻痺しました。そこで、「メムメドウズ」では逆転の発想で住宅実験に取り組むこととなりました。すなわち、社会インフラに頼らず自給自足できる住宅機能の実験です。建築家の隈研吾氏が最初の実験住宅をデザインしたものを含め、客室となっている5棟は全て実験住宅としての側面を持っていたのです。隈研吾氏がデザインした住宅以外の4棟は、隈氏が審査委員長を務める「国際大学建築コンペ」で最優秀賞に輝いた住宅なのです。

 このような歴史を持つメム アース ホテルは、上記のようなコンセプトの客室に加え地産地消の精神からディナーや朝食に使われる食材にも十勝のものをふんだんに使用しています。そして、地域で協力して廃棄物を減らし、物が循環するようサステナブルな取り組みをしています。まさにSDGsですね。

メム アース ホテルまでの行き方

札幌発

 メム アース ホテルまで公共交通機関で行くのはかなりハードです。車で行くのが正解でしょう。これは札幌以外のどの出発地でも共通です。
ちなみに公共交通機関を使用する場合、調べてみたところ…
 札幌-帯広(特急おおぞら or 特急とかち or 普通)
 帯広-大樹本町(十勝バス 広尾線)
 大樹本町-メム アース ホテル(徒歩 or タクシー)
という行程になるようです。乗り換えの時間等も考慮すると、少なくとも5~6間くらいはかかりそうです。

 現実的には車で高速道路を使って向かうのが得策です。高速道路は途中1車線となりますが、それでも北海道で全く車の動かない渋滞というのは皆無ですので地図の通りの時間で到着できるでしょう。ただ、地図の移動時間に休憩は含まれていません。長距離移動になりますのでこまめに休憩を取って、安全運転を心がけましょう

千歳空港発

 千歳空港からは、内陸を通るルートと海沿いを通るルートに分かれます。内陸はほぼ高速道路で行けますので海沿いルートより若干距離は長くなりますが、所要時間も短く運転としては楽でしょう。海沿いルートは最短距離となり、日高地方特有の競走馬の育成牧場と海との織り成すコントラストを楽しみながらドライブできるルートとなります。少し足をのばせば襟裳岬にも行けますので、雪の無い季節で朝早くに新千歳空港に到着し、チェックインまで十分時間がある方はこちらのルートも良いかと思います。

とかち帯広空港発

 とかち帯広空港からは車で約40分と札幌発に比べるとかなり近く感じますね。とかち帯広空港は道内便はありませんので。定期運航しているのは羽田空港-とかち帯広空港間(JAL、AIR DO/ANA)のみですので、羽田発(あるいは羽田乗り継ぎ)でとかち帯広空港に降り、メム アース ホテルを目指す方におススメのルートではないでしょうか。また中部国際空港-とかち帯広空港間(JAL)は季節運航となりますので、該当期間の場合は東海地方の方はチャンスですね!

たんちょう釧路空港

 たんちょう釧路空港からは2時間弱の所要時間となります。丘珠-釧路間の飛行機はフライト時間が約45分ですので、札幌からメム アース ホテルを目指す際にちょっと変わった行き方で行きたい!という方にはJRとバスと徒歩よりはおススメできるかと思います。たんちょう釧路空港へは新千歳空港(ANA)、丘珠空港(JAL)、羽田空港(ANA、JAL、AIR DO)、関西国際空港(PEACH)間で就航していますので、特にLCCを利用して関西からお越しの方にはおススメと言えます。

チェックインまでの流れ

 さて、ホテルの駐車場に到着してまず行うのが電話です。チェックインカウンターに電話をし、駐車場まで迎えに来てもらいます。電話後数分すると、カートに乗ったホテルマンが来てくれて荷物をカートに乗せ、チェックインカウンターまで連れて行ってくれます。

 今回は2台のカートで連なって移動しました。途中、育成牧場時代の遺構がありました。元牧場なだけあってとても広々していますね。この距離を荷物を持って歩こうとするとまぁまぁ大変です。

 チェックインカウンターはレストランと兼ねていて、なんと古い倉庫を改築したものです。伊東豊雄氏が手掛けたもので寒い倉庫のイメージを覆し、とても暖かい空間が広がっていました。大きい暖炉が据えてあり、入り口側がカウンターで奥がレストランとなっています。最近ピアノが設置されたそうで同行した友人Fが早速弾いていました。

 チェックインを終えると、お茶とおしぼりを出してくれつつ、このホテルの簡単な歴史やコンセプトを教えてくれます。そして、宿泊する部屋へカートで移動し、各部屋のデザインや機能を結構細かく教えてくれます。宿泊する部屋に込められたデザインやその部屋の持つ機能が各部屋で異なるというのは、元住宅実験施設ならではですし、それを教えてもらえるのも一つのアトラクションの様で楽しいです。

「MEMU」の外観

 客室のひとつ「MEMU」は、メム アース ホテルを象徴する客室です。隈研吾氏がデザインした住宅で、白の外観が草原に映える一室です。客室の周りは本当に開放的で、隣の部屋までは御覧のようにかなり距離があります。また、目の前は草原になっており野生の鹿や狐などが歩いているところも見えるそうですが、私は残念ながら見ることができませんでした。ちなみに熊は敷地内では出ることはないそうですのでご安心を。

「MEMU」の内観

 玄関は2重になっており、外扉は外壁と同じ素材でできた引き戸となっています。すのこがおいてあるので、ここで靴を脱ぎ内扉を開けてお部屋に入ります。ちなみにこの内扉の鍵、外から鍵をかける時はとっても固いので、壊さないか心配になるくらい力をかけて回さないと施錠されません。最初の1,2回は鍵が変形しそうな気がして恐る恐る施錠していましたが、途中から力のかけ方は慣れてきました。

 玄関を入ると、中央に囲炉裏(火はつきません!)を配した畳の居間となります。部屋の内壁も白いですよね。これ、外壁と内壁は(と言うか屋根も)同じグラスファイバーを編んだ壁で出来ているそうです。2重膜構造で、外壁と内壁の間に空気の壁があるので断熱効果があり冬でも暖かいとのこと。実際に宿泊した日も夜はかなり冷え込みましたが、寒いと感じることはありませんでした。もちろん、暖房や床暖は稼働しています。

 このお部屋で注目してほしいことは2点。1点は窓が低いこと。もう1点は灯りの位置。畳間というのもありますが、このお部屋は座椅子や座布団(和紙でできているそうです!)に座って過ごすことを前提に作られているため、座った視線の高さに窓の高さも計算されているというわけです。灯りの位置も低いですよね。このお部屋、天井に灯りはありません。これは、下から光を灯すことで、外から見たときにこのお部屋が浮かび上がって見えるように設定されているんだそうです。特に冬の夕暮れ時などは温かみのある光で雪原に浮かび上がったように見えて幻想的でしょうね!
 実際にこの部屋で過ごしてみると、部屋自体十分暖かいですし明かりも暖かみがあるのでとても落ち着いてリラックスできます。

 アメニティや収納、冷蔵庫は内壁と同じ素材のカーテンで仕切られており、使用しない時は閉じることができます。水道水も飲めるようですが、浄水器を備え付けられているのでその辺り気になる方も安心ですね。ただ、一度に水を入れる量が多すぎたのか浄水器から漏れてしまっていることがありましたので、使用するときは水を入れた後少ししたら一度漏れていないか確認することをおススメします。
 Bluetooth対応スピーカーや本を備え付けてありますので、好みの音楽を聴きながら本を読んでゆったりした時間を過ごせます。朝起きて、朝陽を浴びながら本を読みましたがとても気持ちの良い朝の時間を過ごせました。

 お風呂はとっても清潔でおしゃれです。ガラス張りなので丸見えですが、大丈夫です。ロールカーテンがありますので使用するときはちゃんとリビングからは見えないように仕切られます。ただ、洗面所からは仕切られませんのでご注意ください。シャワーの水圧は十分あり、温水もしっかり出ます。

 洗面所もスタイリッシュです。白を基調とした作りの中に木でできた器やティッシュケースが温かみを感じさせてくれます。そして、ダイソンのドライヤーがとっても高性能!軽くてコンパクトなのにしっかり風が供給されて、髪の長い女性にも配慮されているなぁと感じました。ちょっと変わった点は、歯ブラシが馬毛を使用したもので、歯磨き粉は炭を主成分としたものが用意されていました。毛は意外と硬めですのでブラシ圧が強い人(普段ゴシゴシ強く磨く人)は注した方が良いかもしれません。

 トイレは広くはありませんが掃除が行き届いていて清潔です。ウォッシュレット付きで便座は温かくなり、音姫(クラシック音楽が流れます)もついています。自動で蓋が開くと同時に音楽が流れますので、最初はびっくりしましたが、ゆったりとした曲調なので落ち着けます。安心してくださいね。ちなみにトイレ横のドアを開けると洗濯機置き場がありましたが、消化器と掃除機を収納する空間になっていました。ここは宿泊時に使用することはありませんでした。

夕食

 夕食は地元十勝の食材をふんだんに使ったコース料理でした。メイン料理はこの日は牛肉、鹿、軍鶏から選ぶ形になっており、せっかくなので私は鹿を選びました。宿泊客それぞれに名前入りで写真のようなメニューが用意されていますが、この下地の紙は食べられる紙だそうです。なんでも十勝の芸術家の方が加工した野菜の切れ端を利用して作った紙なんだとか。

 先付けにお魚の骨を煮込みに煮込んで仕上げたスープと、カリっとしたおかきのような食感の丸い食べ物でした。丸い食べ物…笑。
 その後は前菜で西洋野菜の焼きと茹でが一品ずつ来た後、ゆり根の素揚げとなります。西洋野菜「焼き」は皮は食べられないということでしたが、意外と食べられたことを係りの人に伝えた所、ちょっと引いていました。実の部分はお芋のような感じでホクホクして美味しかったです。西洋野菜「茹で」はブロッコリーの仲間と言うことで、ブロッコリーの苦手な私は少し心配していましたが提供のワイルドさに気を取られて気づいたら食べ終わっていました。ゆり根は言わずもがな、なめらかな独特の食感がたまりませんね。

 パンは自家製パンが2種類あり、どちらかを選べます。時によってパンの種類は変わるようですが、この日は全粒粉を使用したカンパーニュタイプのパンと、丸いもっちりした食感が特徴のパンでした。追加料金がかかりますがサラミやチーズもあり、パンにとっても良く合います。

 続いて、玉ねぎと卵を使ったオニオングラタン風とビーツとモッツアレラチーズにカニを合わせた魚介料理です。オニオングラタン風はなんといっても玉ねぎの甘さがダイレクトに感じられて、そこに卵の優しい味わいがマッチして安心します。熱々なので安心する前にやけどに注意が必要です。
 魚介料理の方は、ビーツの鮮やかな紫色とカニの白い身のコントラストが美しい一品です。ビーツはクセのある味のイメージで苦手でしたが、とても食べやすくビーツ苦手な方でもチャレンジできそうです。カニとチーズの旨味とビーツの味がうまく調和していて箸が進みます。実際にはフォークですが。

 メインの肉料理は先ほどご紹介した通り三種類のお肉から一品を選びます。私が食べた鹿は最近ではジビエで定番ですが、臭みが全く無く、しかも柔らかで私がこれまで食べた鹿とは一線を画す美味しさでした。柔らかいのですがしっかりと噛み応えがあり「肉を食べてる!」と実感できる一品です。岩塩や粒マスタードを付けるとまた味の表情が変わってとても楽しめます。

 デザートはハスカップを使用したアイスクリームです。ハスカップは北海道の千歳や苫小牧が有名ですが、メム アース ホテルのある大樹町周辺にも自生しているそうです。独特の甘酸っぱい味は、一度食べたら忘れられない何とも言えない美味しさがあります。
 先付けからデザートに至るまで一貫して地産地消へのこだわりが感じられ、時にワイルドに、時におしゃれにお皿を彩る料理の品々はどれも私たちの舌を楽しませてくれました。

朝食

 前日の夜はディナーの後、部屋に戻ってからも持参したお酒を片手に楽しいひと時を過ごし良い眠りにつきました。
 チェックイン時に翌日の朝食時間を8時と9時のどちらかで選ぶことができます。前夜、夜更かしをすることは目に見えていましたが翌日も1日を有効に過ごしたいと、今回は8時からでお願いしていました。夜更かしした割りに皆余裕をもって起床し、8時からの朝食に間に合うことができました。ただし二日酔いではありました

 朝食は宿泊している部屋に写真のようなバスケットに入れて届けてくれます。なんともおしゃれですね!お献立にある通り、和食でした。

 内容は、人数分のお弁当箱と食器の入った巾着、お椀に2種類の水筒です。木札のついた水筒はお椀用で白菜のお味噌汁でした。もう一つはお茶が入っていますが熱々で、みんな分かっているのに舌を火傷しかけていました。

 一人分の朝食はこんな感じになりました。窓の大きい「HORIZON HOUSE」とい、うもう一つの部屋で朝食を摂りましたので、朝の日の光を浴びながら温かい空間の中ゆったりとした時間を楽しむことができました。前日の夜にお酒とおつまみで胃腸を酷使し二日酔いになっていることを見透かしたかのような優しい食材に癒されました。

 鮭の味噌漬け焼きは味噌漬けながら塩気は控えめで、むしろ味噌のまろやかな甘味を感じます。ふだん鮭の味噌漬けを食べる機会があまりありませんので味自体も珍しく感じ、その上美味しいので二日酔いでもあっという間に食べてしまいました。いくらおろし和えは、いくらの甘さの後におろしのさっぱり感があり後味が軽く、二日酔いに優しい味です。また中骨アラ佃煮はしっかりと味がしみ込んでおり、二日酔いでもご飯が進みます。白子の山椒煮はたんぱくな中に山椒のぴりりとしたアクセントが効いていて、二日酔いには優しくありませんが白子好きにとってはたまらない味です。白菜の味噌汁は安定の優しい味ですがこちらもお茶と同じくとっても熱いので猫舌の方は要注意です。

 朝食を頂いた後は、11時のチェックアウトまで思い思いの時間を過ごしました。8時から朝食を食べるとゆっくり食べても9時には食べ終わるので、その後2時間程のんびりとできます。朝がよっぽど苦手でない限りは8時の朝食をおススメします。

まとめ

 今回宿泊してみて、客室・食事・従業員の方のホスピタリティどれをとってもとても素晴らしく想像以上でした。アクセスの面のみ難点ではありますが、裏返すとそのおかげで広々とした自由でのんびりした空間が生み出されていると言えます。最近でこそじゃらんなどの大手宿泊予約サイトにも掲載されるようになってきたようですが、全ての客室を掲載しているわけではないそうです。一番確実なのはHPから予約をすることだと担当してくださったスタッフの方が仰っていました。コロナが落ち着き、多くの方が旅行に出かけるようになると、予約がなかなかとりづらくなるかもしれません。是非、チャンスがあればメム アース ホテルに宿泊してみてください。
 それでは、Have a nice trip!

北海道内のホテル宿泊レポート

投稿者

hanamizawa

文系学部を卒業後、歯学部再受験し現在卒後数年経った歯科医師です 患者さんにより良い医療を届けるため日々勉強中 また、勉強していく中で日常生活にもアンテナを伸ばすと知らないことが溢れていることに気づいてしまいました。 猫好き、アウトドア好き、スポーツ好き、ドライブ好き、読書好き ゆるく生きています

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