2022年11月、札幌では初雪を観測し寒さが増してきました。今日は退院後3回目のSUB洗浄兼検診の日です。我が家の愛猫はなちゃんは年初に体調を崩して入院、手術を受けました。その時の手術で体の中にSUBという人工尿管を設置しています。定期的に必要なSUB洗浄。今回はなちゃんのSUB洗浄の一日をレポートしたいと思います。

この記事で分かること

こんな人におススメ

  • 札幌や札幌近郊でSUBを導入した猫ちゃんの飼い主さん
  • SUBについてざっくり知りたい人
  • 今まさにSUBの導入を迫られている猫ちゃんの飼い主さん
  • SUB洗浄の一日の流れや金額を知りたい人

目次

SUBシステム

 はなちゃんは年初に体調を崩し、検査の結果大量の尿管結石があることが発覚しました。尿管は腎臓と膀胱を繋ぐ、腎臓で作られた尿が通る管です。はなちゃんはその尿管に数珠状に尿管結石ができてしまい、詰まる手前でした。更に尿路系に感染を起こしていたため、入院して感染源(と考えられた)の尿管の部分切除と、更にSUBシステムの設置手術を受けたのです。

はなちゃんの手術とSUBシステム設置についての私達夫婦の葛藤についてはこちら
→はなちゃん闘病記⑤~長引く微熱編~

SUBシステムとはなんなのか

 SUBとはSubcutaneous Ureteral Bypasの略です。日本語だと皮下尿管バイパスと訳せば良いのでしょうか。 お世話になった北大動物医療センターのHPによると

尿管を温存した排尿経路の確保が困難な場合や、尿管閉塞の再発リスクが高いと判断された動物に対して用いられます。SUBは専用のカテーテルとポートから構成されており、腎臓と膀胱に別々のカテーテルをそれぞれ設置し、そのカテーテルどうしをポートを介して接続するものです。カテーテルの一部とポートは皮下に設置し、定期的にポート部分から液体を通してカテーテルの中を洗浄します。この洗浄の操作によりステントと比べるとカテーテル内が閉塞するリスクは低減されますが、1-2カ月毎の通院が必要になります

/SUB設置症例のレントゲン写真

北大動物医療センター 一般外科・軟部外科 【SUB(人工尿管)設置術】より

ということで、はなちゃんもまさに皮下にゴツゴツとしたポートを触れます。我が家のはなちゃんは今のところ、3か月に1度の通院頻度です。

 ちなみにいつものことですが、はなちゃんは病院に連れて行く時キャリーケースに入れようとすると激しく抵抗します。

キャリーケースに入れられて不満げな愛猫はなちゃん
不満げなはなちゃん

SUBシステムを導入するメリット

  • 尿管結石などの理由で尿管を切除した場合に排尿経路を確保できる。
  • 尿管閉塞の再発リスクが高い場合に、閉塞が起きた場合にもSUBを介して尿を膀胱へ移行させることができる
  • 洗浄液には結石を溶かす成分の入っている製品がある
  • 定期的な洗浄により結石のリスクを減らすことができる

SUBシステムを導入するデメリット

  • 人工物なので感染するリスクがある
  • 感染した場合に細菌の巣になってしまう可能性がある
  • 定期的な通院が必要となる
  • 手術・その後の通院のたびに費用がかかる

今日のスケジュール

今日のスケジュールはいつも通りのコースです

  • 診察
  • SUB洗浄・検査
    • SUB洗浄
    • 血液検査
    • 尿検査

北大の手術してくれた先生からは「半年か1年に1回は全身臓器の検診した方が良いかもね」と言われていたので次回のSUB洗浄の時に全身の検査もしてもらおうかしら。なんて思っています。

診察

 11時10分
 11時30分に予約していましたが、思ったよりも道路がスムーズで早く着きました。受付を済ませ待合室で待ちますが、ちょっと寒いです。はなちゃんも寒いのか小刻みに震えています。かわいそうなのでキャリーケースをわたしの着ていたジャンバーで覆ってあげました。

 11時30分過ぎ
 ほぼ予約通り診察室へ呼ばれました。先月膀胱炎で受診していたので、その後のはなちゃんの様子や最近変わったことはないか、などの問診を受けます。

膀胱炎の顛末はこちらをご覧ください
→【速報】はなちゃん膀胱炎になる

体重測定へ。今回はなんと3.05kg。先月よりも105g増えてますが、先生によると太り過ぎでは無いし体重減るより全然良いとのことで、ひと安心です。

今日は「検査終了時間を13時頃目掛けてやりますので、検査終了か変更などあったらお電話します」とのことでした。はなちゃんを預けて私達は待ち時間となります。

待ち時間の過ごし方

 11時45分
 13時まで1時間程の待ち時間をどうしようか考えます。病院のあるBRUNCHは複合商業施設なので、BRUNCH内で待つこともできます。また、近隣にも商業施設があるので待ち時間によってはそちらを利用することもできるでしょう。

 検査は1時間程度で終わる日もあれば数時間の日もあります。後述しますが病院を出てから電話があり、検査終了は午後の診察が始まる16時に変更になりました。今回の待ち時間は4時間半くらいで、今までの中では長い方でした。手術などで人手が足りなかったり検査機器の順番待ちがあると待ち時間が長くなるのでしょう。病院にもよると思いますがSUB洗浄で通院する場合は(特に他に検査もお願いする場合は)、後の予定をタイトにしない方が良いと思います。

BRUNCH内の飲食店

 ペテモどうぶつ医療センター札幌月寒BRUNCHという複合商業施設内にあるため、飲食店も複数あります。

/ブランチ札幌月寒のフロアガイド

BRUNCH フロアガイド より引用(20~27が飲食店)


 時間も時間なので昼食へ。「Shin.」でラーメンを食べることにしました。
 夫婦でつけめん(あつもり)と醤油ラーメンを注文。つけめんはつけ汁の温冷と麺の量(200g、250g、300g)を選べます。わたしはあつもり(温かいつけ汁)250gでお願いしました。

 つけめんは太麺に煮干しが効いたつけ汁が良く絡む濃厚な味わいです。一方醬油ラーメンはあっさりしつつも魚介の出汁が香るスープが縮れ麺との相性抜群です。ペテモの待合室で冷えた体が温まりました。

 食事中、ペテモから電話があり「混雑しているので検査終了時刻を13時から16時に変更していただけますか?」とのこと。これも想定の内です。予定変更を承諾し、待ち時間の有効活用に切り替えます。

BRUNCH周辺の飲食店

 BRUNCH周辺の飲食店は以下のお店などがあります。

前回の検診の時はツキサップじんぎすかんクラブに行きました。
8月末の天気の良い日だったので、テラス席で食べるジンギスカンは格別でした。

BRUNCH周辺の施設

 BRUNCH周辺には主に以下の様な施設があります。

 BRUNCH内にスーパーのTRIALがあるので食料品や日用品の購入はお好みで好きな店舗を選べます。待ち時間を有効に活用できて良いですね。

はなちゃん帰還

 16時
 はなちゃんが帰ってきました。

検診を終えて帰ってきた愛猫はなちゃん

 はなちゃんは外面が良い(!)ので、病院ではいい子にしてるみたいです。行く先々で「すりすりしてくれた」とか「良い子にしてました」とかありがたいお言葉を頂きます。でも家に帰ったらキレます。内弁慶の外地蔵とは昔の人もうまい事を言ったものですね。

検査結果

 SUB洗浄は超音波エコー下で行います。管の詰まりや腎臓の拡張など異常は無かったようです。先月膀胱炎になった時に受診した時血液検査をやっており、数値上異常は無かったので、先生の判断で今回は血液検査と尿検査は見送りとなったようです。

帰宅後の様子

 お家に帰ってきたはなちゃん。車酔いしてしまうので家に着いたら吐いてしまうことがあるのですが、今回は大丈夫でした。とりあえず帰ってきてしばらくは私のことを不信感に満ちた目で見るところまでがSUB洗浄の日の一日です。

帰宅後、ご飯をやけ食いしてこちらに不信感をもった眼差しを向ける愛猫はなちゃん

毛剃り後

 超音波エコー検査は毛を剃る場合とそうでない場合があるそうです。単に超音波エコー検査をするだけなら剃らないこともあるようですが、SUB洗浄の場合はポートの所を剃る必要があります。ということで今回もポートの部分だけ毛が剃られて帰ってきました。これからの季節はポート部分が寒そうですね(泣)

まとめ

 今回のSUB洗浄を兼ねた検診をまとめると

  • 診察から検査、お会計までトータル4時間30分
  • 待ち時間はいろいろな所で過ごすことができる
  • お会計は10,736円(現金、クレジットカード、電子マネー各種使えます。詳しくは各自でご確認ください。)
SUB洗浄の診療明細書

でした。

 定期的な出費は痛いですが、はなちゃんの為です。私達が猫様はなちゃんのために働き節約すればよいだけの話です。ちなみに血液検査・尿検査もしていたらこの倍くらいかかります。
 とは言え、このSUB洗浄は任意保険の対象となります。我が家で加入している保険だと窓口で支払ったお金の内、申請が通れば7割返ってきます。妻の勧めで病気になる前に保険に入っておいて本当に良かったです。任意保険への加入を強くおススメします。
妻様様です。我が家での序列が見えてきますね。はなちゃん≧妻>私。

 今回のSUB洗浄では異常が見つからず良かったです。次回は2月の予定で、その時にはSUB洗浄の他に全身の検査も人間ドック的な感じでしてもらおうかと考え中です。またレポートしますのでお楽しみに😸

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投稿者

hanamizawa

文系学部を卒業後、歯学部再受験し現在卒後数年経った歯科医師です 患者さんにより良い医療を届けるため日々勉強中 また、勉強していく中で日常生活にもアンテナを伸ばすと知らないことが溢れていることに気づいてしまいました。 猫好き、アウトドア好き、スポーツ好き、ドライブ好き、読書好き ゆるく生きています

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